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Fusion360 3Dプリンタ 電子工作 面白そうなモノづくりをやっていくブログ

3Dプリンタ ALUNAR M508の改良 Z軸エンドストップ改造(1) 構想編

3Dプリンタ ALUNAR M508はキットそのまま組み立てても十分3Dプリンタとして機能しますが、繰り返し使用していると不便な点も出てきます。
これからは、そういった点を市販の部品や3Dプリントした部品で改良して、もっと使い勝手を良くしていきましょう。


繰り返し印刷していると気になってくるのがZ軸のエンドストップです。
写真のようにマイクロスイッチをネジとスペーサーでフレームの長穴に固定しています。このスイッチが作動することで、ノズルの位置が一番下にあることを検出しています。

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この標準のエンドストップは使用していると、ネジがプリンタの振動や変形でだんだん緩んで、マイクロスイッチ位置が変化してしまうことがあります。
するとノズルのZ方向のズレが生じてしまいます。
Z軸方向に積層していく3Dプリンタでこのズレは致命的です。
ズレが上方向ならノズルが空中に溶けたプラスチックを撒き散らし、
下方向ならヒートベッドをノズルがガリガリと削ります。

無論、スイッチ位置を調整してネジを締め直し、ヒートベッドの四隅のネジを廻してノズルとベッドの隙間を調整すれば済むのですが、このプリンタの標準のエンドストップは、ネジを締めた摩擦だけでスイッチを固定しているので、スイッチ位置の微調整が難しいです。

ネジの緩みに気付けないと、スイッチの位置がAUTO HOMEを行う度に変化するようになってしまうことがあります。
こうなるとヒートベッドの四隅のネジを毎回廻して調整しても印刷開始時にノズル位置がズレるようになり、マトモに印刷を開始することができず、エンドストップのネジの緩みに気付くまで不毛な原点の調整を繰り返すことになります。
実際私もこのワナに嵌り、きちんと1層目が出力できるまで印刷開始→中断を繰り返していました。

というわけで、

1.原点の位置を細かく調整できる
2.マイクロスイッチをしっかりと固定できる

という条件で、新型エンドストップの構造を設計

 


などということをせずに、まずネットで検索しましょう。

だってPrusa i3はオープンソース3Dプリンタです
世界中の人が似たようなプリンタを持っているわけですから、
私より先にこの問題にぶちあたる人が相当にいるはずですし、
そういった人が既に解決方法を思いついている可能性があります。
自分で全部考えるなんて車輪の再発明です。
自分の考えが世界中の人より優れているなんていうのは自惚れが過ぎます。
私はこの思考に至れずに自分で作ろうとして相当に時間を無駄にしました。

そんなわけで Prusa i3 Zaxis endstop あたりのキーワードで検索すると、次のリンクが引っかかりました

www.thingiverse.com

メーカーが違いますが、同じPrusa i3ですので、大体の構造はこれでいいでしょう。
そんなわけで次回に続きます。