3Dプリンタ ALUNAR M508の改良 Z軸エンドストップ改造(3) 設計編2
前回は寸法を計測したりして設計に必要な3DCADデータを用意しました。
今回は前回までのデータを使って、具体的な設計を行っていきます。
ここから具体的な設計に移ります。
まずはステッピングモーターのネジ穴の間隔に合わせてコの字のモデルを作ります。ネジの穴はM3ネジが楽に入るように直径4mmにしておきます。
そこから上に伸ばしてスイッチを固定する面を作ります。
強度面からフィレットを組み合わせ、マイクロスイッチ取り付け用の穴を作ったたところで下パーツの設計をとりあえず完了、次は上パーツを組み合わせて作っていきます。
上パーツに固定用ネジとアジャスター用ネジを追加します。
私はアジャスター用のネジは近所のホームセンターで売っていたM4長さ80mmのネジを使用しました。これは入手しやすいネジで十分だと思います。
そのままだと強度が不安なのでリブを立てます。
直角だと強度面に不安が出るのでフィレットをかけます。
マイクロスイッチを押し付けて固定するためのパーツを作成します。
これはどういうことかというと、マイクロスイッチ固定のガタを無くすための構造です。
マイクロスイッチ固定部の構造は、下の図のようになります。青がマイクロスイッチ、黒がネジです。マイクロスイッチの穴にネジを入れてネジの締め付けの摩擦で固定します。多少誇張していますが、穴はネジが通るので、ネジと穴にはガタがあります。
3Dプリンタを運用するとき、このガタが厄介です。
ネジの摩擦でスイッチを固定しているだけなので、プリンタの振動でズレてスイッチの位置が変化してしまいます。
こうなると、スイッチ位置がゼロ点調整の際に異なることになってしまうので、調整が面倒になってしまいます。
これを解決する方法として、スイッチを押し付けることで固定するという方法があります。
要はスイッチの穴とネジに隙間があるからスイッチ位置が移動するわけですから、スイッチをネジに押し付けて、ネジの隙間を無くしてしまえば良いわけです。
長くなってきたので次回に続きます。