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3Dプリンタ ALUNAR M508の改良 フィラメントリールホルダを作る  その2

以前フィラメントリールがよく回るようにボールベアリングのホルダを作りました。

something-make.hatenablog.com

このベアリングホルダで問題無くプリントできていたのですが、先日問題が発生しました。新しくフィラメントを買ってみたら、リールの径が異なっていて使えなかったんです。

これまで買っていたのがPxmalionのフィラメント

 

そして今回買ったのがこちらPeachClover

値段が安かったので買ってみたんですが、フィラメントのリールの直径が違うとは思ってもいませんでした。ちゃんと商品ページに書いてあるんですけどね、よく読まなかったんですよ。てっきりこういうリールはどこも同じものを使ってコストダウンしたりしてるもんと思い込んでいたんです。違いました。はい。

 

 左がPeachClover、右がPxmalionです。リールの穴の直径がかなりちがいます 。

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 リールの幅も違っていて、スタンドの幅ギリギリまであります。

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前回作ったリールホルダの寸法を変えて製作すればいいかと思っていたんですが、スタンドがこの幅だと、リールの穴にひっかける段差部分が嵌りません。

リールの外側にベアリングを固定できないならどうすればいいのか?

逆に考えるんだ「リールを無視してベアリングの位置を固定すればいいや」と。

 

早い話が画像のようにスタンドの幅と同じ長さの極太のベアリング入り軸を作ればいいという考え方です。

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この方法ならベアリングホルダをどうやって固定するかという問題も解決することができます。

前回はツメを作ってポキポキ折れてしまうという結果になりましたが、この方法ならそういったことを気にする必要はありません。

 

なので今回はこの方法で設計します。

まずリールの穴の直径がφ33mm

この直径だと前回使用した628Zの外径24mmはちょっと大きすぎます。なので外径の小さなベアリングを探してみたところ、Amazonでこんなのを見つけました。

ボールベアリング10個でこの値段は安いです。なのでこれに対応する軸をFusion360で設計します。

ベアリングの外径16mmなので、穴の直径はプリント時の収縮も考えて少し大きめのφ16.2mmにしました。

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ベアリング挿入部の段差を出力するのが難しいので、半分に切って、段差が上になるように出力します。Fillは20%もあれば十分です。

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ベアリングはそのままだと入らなかったので、プラスチックハンマーで叩き込みました。

叩き込んだら少し割れてしまいました。支障は無いのでこれで良しとします。

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前回作ったものに比べると摩擦が大きいようですが、実用上は全く問題無く使用できています。


3Dプリンタ ALUNAR M508の改良 フィラメントリールホルダを作る  その2

これで全く問題なくこのフィラメントを使用できるようになりました。

実際に使うとこんな感じに動きます。


3Dプリンタ ALUNAR M508の改良 フィラメントリールホルダを作る  その2